

消防設備の専門家が日々の点検やメンテナンスに役立つ情報をお届け
消防設備.jpは、福島県いわき市近郊を消防設備の工事や点検で
皆様の安心安全をお守りしています。
前回は、移動式粉末消火設備について詳しくお伝えしました。
火事になったら、まずは消火器で火を消すイメージがあると思いますが
消火器以上に、火を消してくれる設備があることをお分かりいただけたと思います。
本日は、移動式粉末消火設備の点検についてご紹介いたします。
まず移動式粉末消火設備の耐用年数は、おおよそ16〜20年であると規定されています。
ただし部品の交換やメンテナンスが、10年程度で必要なものもあります。
その他、消火薬剤が固着して火災時に使えないことを避けるため、さらに放出するための
加圧ガス容器の点検基準などにより、更新(交換)は10年を目安に設定されています。
耐用年数は16年と長いですが、その間の点検はもちろん必要です。
機器点検は6か月に1回、総合点検は1年に1回以上実施することが
義務付けられています。
点検においては、「消防設備士第3類」もしくは「第1種消防設備点検資格者」を
有する者の立会いが必要となり、総合点検結果については、所轄の消防署へ報告書の提出が必要となります。
移動式粉末消火設備の点検では、主に以下の確認をしていきます。
例えば
上記のように、細かく確認していざという時に正しく安全に使用できるように
点検が課されています。
このような点検を行っていても、以下のような事故が日本で起きているのが事実です。
2010年9月には、発生した駐車場での火災において、加圧用ガス容器の容器弁が
開放できないというトラブルが発生し、2023年7月には、事業所の屋上駐車場で
加圧用のガス容器が破裂し、隣接するマンションの窓ガラスが損傷してしまうという
トラブルが発生しています。
この破裂の原因は、設備の設置から30年以上経過していたこと、
腐食が起こり、夏場の高温に耐えきれなくなったこととされています。
これらのトラブルがあったからこそ、点検項目が増えることもあり
このように、皆様の安心安全を維持できるような取り組みが日々なされています。
もし万が一、移動式粉末消火設備がある場所で、火災の第一発見者になった場合
慌てずに、収納箱を開いて消火活動が行えるよう、操作手順だけでも覚えて欲しいと
いうのが私たちの願いでもあります。
今後も、消防設備の点検・工事を厳しく行っていく次第です。
消防設備.jpには、経験豊富なベテランのスタッフが点検業務を担当しております。
お客様のご要望に沿った、真摯かつ迅速な対応をいたしますので
初めてのお客様でも安心してお任せください。